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  07 ,2017

ビジネス、心理、マーケティングを軸にいろいろなニュースや事象を分析します


プロフィール

なおゆき

Author:なおゆき
Web広告代理店でシステムエンジニアをしています。
セルフイメージはProblem Analyzer(問題を分析する人)。

このブログでは、IT を中心に
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なぜ橋本知事の発言は世界中で反感を買ったのか
先週、橋本知事の発言が世界中のメディアで取り上げられた。率直に言ってひんしゅくと言っていいだろう。日本でも多くの方々が分析、論評を重ねている――英語の訳が悪意に満ちている。彼のような立場の人が言ってはだめだろう。言っていることは正しい――などなど。

個人的な見解だが、西洋の伝統的な教養から見ると、彼の発言/反論は前提がずれているように見受けられた。ここでいう教養とは、社会のリーダーたちが身につけるべき、知識と実践である。浅学の身ながら、哲学、自由意思、正統保守主義から愚考を述べてみたい。もっとも、私の考察自体、的がはずれているかもしれないが。


①前提
【自由と多様性】

自由とは何か。それは選択と責任のことである。しかし、その選択は機械的に定められたものではないか、本当に人間に自由意思はあるか――これは古代ギリシャ時代からの命題だったようだ。アリストテレス、トマス・アクィナスにその答えがあるように思われる。

いずれにせよ、この命題では神の存在が議論される。神とは完全な存在である。それゆえに物質的な制約は受けない。ゆえに精神的な存在とされる。それは知性において完全である。

人間は物質的な制約を受ける。精神的にも弱く、不完全な存在である。しかしそれぞれは様々な徳性を持つ。不完全であるがゆえに、人は多様となる。人は、その徳性に基づいて、神の知性へ近づこうとする。その道筋において、それぞれが選択する。これが自由意思である(という話だったと思う…)。


【継続と変革】
この選択については、主に三つの戦略がとられているように思う。それは文化や価値観などの精神的なものと、技術や仕組みなどの実利的なものにおいてなされる。

A. 精神的なもの、実利の両方を残す
  →伝統至上主義、過去のものに真理や英知があるとする、自己愛に陥って衰退すること多し

B. 精神的なものを残し、実利を変える
  →イギリス名誉革命、アメリカ独立戦争、戦後日本の和魂洋才、P&G の経営改革

C. 精神的なもの、実利の両方を変える
  →フランス革命、ロシア革命、最近だと民主党の政策

これらのうち、継続と変革のバランスをとることを考える B が正統保守主義といわれるものである。

変革しないものは停滞し、いずれ衰退する。それゆえに変革はなされなければならない。しかしその変革には痛みをともなうかもしれない。影響を受ける人々のあり方、尊厳を損なわないようにしなければならない。だからこそ、継続する部分を残さなければならないのでだ。

そして①とあわせて考えれば、変革は神の知へと近づく営みでもある。


【神は悪を許すことはあるが、それを求めるというわけではない】
人間はときに過ちを犯すものである。その過ちを認め、真摯に神の知へと近づく営みに活かすことは、過ちを犯した者の義務となる。そして十分な償いをしたとき、神は悪を許すのかもしれない。

だからといって、神は積極的に悪を求める、といわけではない。ここを履き違えてはならない。


②風俗活用発言
さて、下準備がようやく整った。

風俗を活用しては、と知事は米軍に申し入れたという。

米軍は、世界の自由を守る、という大義を負っている。その精神的な面がおとしめられるようなことがあってはならないのだ。個人が隠れて利用することと組織が認めることは全く違う。組織を支持する母体、アメリカという国に深刻なダメージを与えてしまう。

過去の米軍にて犯罪者が出たことはあっただろう。その取り扱いに地元から怒りの声があがったこともあった。だからと言って、悪を積極的に認めてはならないのである。繰り返しになるが、それを認めてはアメリカという国の価値観が崩壊してしまいかねない。彼らはそれを真摯に受け止め、組織を改善する義務がある。その一つとして、兵士の風紀をとりしまっているのかもしれない。

米軍からすると、過去の痛いところをついて、価値観をおとしめるような提案をされたように感じたかもしれない。いくら正論であっても、これでは相手の面子を潰してしまう。


③従軍慰安婦発言
当時の状況を説明するために、従軍慰安婦について話したそうだ。どうもはめられたように見受けたが、その後の対応は

「当時は必要だったが、今は必要と言ってない」

歴史的にはさまざまな観点があるが、今の文脈では悪である。政治的な立場としては、過去の過ちとしてみとめ、それを償うために日本は世界の国々に貢献してきた、というところを強調すべきだったと思う。


④伝統的な意味での教養
社会的なリーダーとは、組織の価値観を体現する存在である。そのために教養を身につけ、徳を実践し、その地位に就く前から十分な修養が必要となる。

橋本知事の一連の発言は、日本の価値観を疑われるものである。キレのある発言で人気を博してきたが、教養と徳を身につけ、社会の価値観を体現する存在となってもらいたい、と思う次第である。
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