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  11 ,2017

ビジネス、心理、マーケティングを軸にいろいろなニュースや事象を分析します


プロフィール

なおゆき

Author:なおゆき
Web広告代理店でシステムエンジニアをしています。
セルフイメージはProblem Analyzer(問題を分析する人)。

このブログでは、IT を中心に
新ビジネスのニュースや現場でよくある問題について
分析します。

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存在の絶望的な矮小さを克服する
最近、私は絶望と希望の間で行ったり、来たりしている。

私は某Web広告代理店でSEをしている。自社製品があるが、Googleをはじめとして、海外のツールは極めて優秀である。画面は直観的で使いやすい。掘り下げて分析できる。そのバランスが秀逸である。結果、簡単なのに手間がかかる仕事が残る。タスク管理か、瞬発力と回転数で勝負することになる。これでは自らの市場価値を高めている気がしない。今後、グローバル化のために海外の人材が入ってくることになるだろう。現状と自分の才能をかんがみると、勝てない、と思う。世界の市場の中で自分を想像すると、暗澹たる気分になるのである。どこかのマンガではないが、「絶望した!」と叫びたくなるのである。

だが、他業種の人と飲みに行った時は違う。ときどき私はWeb広告について相談される。相手に合わせて、できることとベネフィットを話してあげる。それから顧客、顧客が感じている価値、市場などの背景などを聞いていく。そうしてマーケティングの背策やら、ビジネスモデルの変更やらを酔いに任せて提案する。これが喜ばれるのだ。現在、これを何とかよい方向に持っていくためにいろいろと試しているところである。

■グローバル化と個人の存在の矮小化
ところでこの絶望は厄介なものに思う。グローバル化した世界で、個人の存在が相対的に小さく感じられるために生じる。このことは19世紀に『アメリカのデモクラシー』にてトクヴィルが分析したことと相似したものである。論旨の一部は以下のようなものだったと思う。

貴族が荘園を統治していた時代。社会はいくつかの階層からなっていた。個人が所属する階層には、彼自身が認識できる人々しかいなかった。彼にとって社会は彼が属する階層であり、彼の個人の尊厳はその階層の中で意味づけられれば満たされた。

ときは下り、革命が起きた。市民は平等を約束された。平等は階層をなくす。平等は個人に対して、社会を巨大なものにした。平等は、ときに市民を利己主義に走らせ、ときに市民を個人主義に走らせる。利己主義は悪に由来するが、個人主義は無知に由来する。とくに後者は公共の徳を枯らせてしまう。


アメリカの政治はこのあたりの機微をうまくとらえて回避しているのだが、くわしくは原著に譲る。

現代になると、どうなるか?世界と個人の対比となる。個人の矮小化は19世紀の比ではあるまい。

ドラッカーは「個人のルーツを意識するようになる」と言った。ある時点まで話題にならなかったことが話されるようになった。「私はユダヤ人」「私はイタリア系アメリカ人」「私は…」などなど。


私見であるが、この行為は個人の存在に時間的な厚みを持たせることなのではないか、と推察する。グローバル化の中では自己の存在が小さくとも、ルーツを意識すれば歴史的な存在となる。セルフイメージを拡大することができるのである。

しかし、この方法は危うさを持っている。民族主義につけこまれる可能性をもつ。平等で機能する社会であるためには別の方法が望ましい。

■組織とマネジメント
営利であれ、非営利であれ、個人の存在は組織が緩衝材となる。その目的は社会が規定する。社会がその価値観によって善である、もしくは必要であるとみなされることである。なぜなら組織は社会の器官だからである。営利企業であれば顧客の創造である。非営利組織であれば満足させたい人々の人生が変わることである。

組織は固有のミッション(存在理由)をもつ。それは組織がなすべきことである。組織は固有の価値観をもつ。それは組織がなすべきこと、なさざるべきことを区別する基準となる。組織は固有の強みを磨かねばならない。それなくしては偉大なことはなしえない。そして組織はビジョンにむけて行動する。それは旅行で北海道に向かうのか、ハワイに向かうのか、決めるようなものである。間違えれば後に大きな修正を迫られる。

これらはベクトルである。始点は現在のミッション、価値観、強みがある。終点はビジョンがある。組織に属する人はこれらのいずれかを信じている(そうでなければ、組織を去った方がよい)。ビジョンを語る人は約束の地へみちびく預言者のようなものだ。ビジョンを語る人は賛同してくれる人、応援してくれる人、共に歩んでくれる人を必要とする。とくに共に歩んでくれる人は自分より大きな、何か意味あるモノに貢献していると感じるかもしれない。このとき個人の存在の矮小さは解消される。

ユニクロの柳井正さんが『わがドラッカー流経営論』にて、ビジネスは宗教活動のようなものだと思う、とポロっと言った。優良といわれる組織には、ある意味宗教的な情熱や忠誠心があることがある。ナイキの社員には自らナイキの刺青を入れるものがいると聞く。それを見たコンサルティング・ファームからの転職者はドン引きだったとか。スターバックスで新商品について尋ねると的確な答えが返ってくる。一年前のガトーショコラとくらべて味が軽くなったことを話すと、大いに共感するのである。

しかし一歩間違うと、この情熱は組織を全体主義におとしめる。個人が独自の強みを見られずに替えが効く部品とみなされている場合、個人の価値観が認められていない場合である。これは個人の忠誠心につけこんで貢献を搾取していることに等しい。組織と個人が健全な関係を結ぶには、個人の多様な強み、そして価値観と尊厳が認められていることが必要である。

■セルフイメージ
しかし自分が共感できるものがなかったり、貢献したいと思える組織がないこともあるだろう。そして何か成し遂げたいのに、何をすべきかわからないことも。もしもそうなら、セルフイメージを拡大することをすすめたい。基本のプロセスは、実践し、成果をあげ、内省することの繰り返しである。方法については大きく三つある。①実践の中で探す、②思索や思考によって探す、③啓示を得る、の三つである。

①実践の中で探す
これには3つある。強みをさがす、燃えるものをみつける、ところを見つける、である。強みを見つけるにはフィードバック分析をおこなう。まず、これから9か月で期待するものをリストにあげる。9ヶ月後にノートを開くとたいてい外れている。重要なのは予想以上に成果をあげたものである。これが強みである可能性が高い。燃えるものを見つけるには内なる小さな声に耳を傾けることだ。状況によっては断れないこともあるだろう。しかし自身を犠牲にしすぎてはならない。そして得意な仕事のスタイルをみつけることである。それを認めてくれる組織、認めてくれない組織があるだろう。認めてくれない組織にいるのはたがいにとって不幸である。早々に立ち去るべきだ。

②思考や思索によって探す
アリストテレスの4原因をつかって考える。質料(具体的な原因)、形相(本質的な原因)、作用(現在働いている原因)、目的(未来の向かうべき方向)である。通常の思考では質料因と作用因でしか考えていない。多くの問題解決ツールは、ある時点において、質料と形相の間を行き来するものである。シナリオプランニングは作用と目的の間をつなぐことに陥りやすい。この4つの視点から多面的に思索することをすすめる。

なお、U理論や全脳思考は上記の4原因をカバーしている可能性がある。

③啓示を得る
冗談のような小見出しだが、最近はバカにできなくなってきたものである。夢、頭に浮かんだイメージなどを意味あるものとして推論する方法である。歴史的に有名な例はいくつもある。尾を加えあう二頭の蛇を夢に見た研究者がベンゼン環を発見。光に追いつこうとする夢がもとになって、特殊相対性理論を考案。こういった発見をしやすくするため、瞑想してリラックスすることが見直されている。

自らの価値観やミッションを知るには、こういった直観を上手に活用する方法も有効になるだろう。

しかし自分で実現したいことをみつけても、個人の思い込みかもしれない。それが意味あるものか、社会にとって善であるかは、社会が規定する。営利企業であれば顧客を創造できなければ意味がない。非営利組織であれば満足させたい人の人生が変わらなければ意味がない。社会によって判定されるのである。この内省から社会よる判定は一回のサイクルで決まることはほとんどない。ユニクロの柳井さんが言うがごとく、「一勝九敗」の程度である。



以上、グローバル化の時代に個人の存在の尊厳をえる方法について考察してみた。リーダーはことをなせということだし、フォロワーは価値あるものに参画せよ、ということだ。いずれにせよ、両者は社会にとって価値あると思うこと信ずることのために行動するのである。それはこの世界を多様な多くの善で満たしていくことに他ならない。

あなたの行動がより多くの善を生むことを願う。
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